競馬入門講座

◆競馬小史◆

《英国に始まる近代競馬の歴史 (1)》

<ホーマーの叙事詩にもうたわれた戦車競馬>
 馬の祖先は約5000万年というはるか昔から、地球上に住んでいたといわれます。その永い歴史からみれば、人類が馬を家畜として利用するようになった紀元前4〜3000年という時代も、ごく最近のことといえるかもしれません。犬、牛、羊などを家畜化したのとくらべてもはるかに新しいできごとです。にもかかわらず、馬と人との関係はほかのどの家畜よりも、華やかで多岐にわたっています。人と馬が結びつけば、やがて競馬が生まれるのはむしろ当然のことかもしれません。
 文献に見られる最初の競馬は、ホーマーがかの有名な叙事詩イーリアスでうたっている戦車競馬です。ホーマーは紀元前800年ぐらいの詩人ですから、競馬は紀元前1000年頃からすでに行われていたとみられます。
 その後、古代オリンピックの種目にも加えられ、スポーツ化されました。

<近代競馬発祥の地、英国>
 今日、世界各国で最も人気のあるスポーツのひとつとして親しまれている近代競馬の形態が整えられたのは英国です。そして近代競馬の歴史はそのままサラブレッド改良の歴史ともいえるでしょう。そもそもサラブレッドとは英国在来の牝馬に、東洋から輸入したアラブなどの牡馬を交配し、幾世代にもわたる改良を経て、つくり出されたものです。
 英国では競馬のことを「スポーツ・オブ・キングス」といいます。その言葉どおりかつての王侯貴族を始めとした有力者がみずから馬を持ち寄って競馬を行い、成績優秀な馬を残して仔をとっていったのです。
 18世紀以来、英国ではサラブレッドについての正確な記録が残されるようになりました。1793年には387頭の牝馬の繁殖成績を記した『ゼネラル・スタッドブック』(血統登録書)の第1巻ができあがり、以来今日まで4年ごとに刊行されています。つまり、サラブレッドほど系譜の整った動物は、ほかに類がありません。この系譜の整ったということが、今日の優れた競走馬・サラブレッドを生み出す大きな要因になっています。また、これより少し前、1773年からはサラブレッド1頭1頭の競走成績を正確に記録した『レーシング・カレンダー』が毎年刊行されるようになりました。血統書と成績書、この2つの記録が整備されている以上、いつの時代のどの馬でも、その成績、血統はわかります。英国の競馬を移入したどこの国も、その伝統にならい、血統書と成績書を出していない国はありません。


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