競馬入門講座

◆なぜなに競馬教室◆

◇競馬のレースについて (2)

Q.障害レースについて詳しく教えてください。
A.障害競走とは、コース中に設けられた障害物を飛び越えて、いかに早くゴールに到達するかを競うレースで、障害物には、竹柵、生垣、水濠、土塁等があり、コースの地形に添って、それぞれが設けられ、レースの変化と面白さを演出します。近代障害競走は英チューダー朝時代(15世紀)の雁狩りおよび、ジェームス一世時代(16世紀)のハンティングマッチなどから発展したといわれ、記録上最古のレースは1725年アイルランドで行われています。
日本では、洋式競馬の開始後、明治41年に北海道競馬会が札幌で始めて施行した記録があり、その後、昭和初期までに全国の主要な競馬場で行われるようになりました。
障害競走の歩みには、平地競走と同様、軍馬の改良や能力検定といった国家的制度の背景はあるものの、競馬関係者の努力と熱意によって、平地競走とともに日本の競馬に定着し、根幹をなしているという歴史を有しています。

Q.3歳クラシックや天皇賞には、どうしてせん馬は出走できないのでしょうか。
A.競馬の歴史には、より優秀な競走馬の改良をめざして、血統(繁殖)と成績(レース)の厳格な管理が長期にわたってなされて来た背景があります。このため、歴史的にも頂点をなすクラシックと天皇賞については、後世に血を伝えるとともに、その成果を問う根幹的な指標であったため、この趣旨に添わないせん馬には、出走資格がありませんでした。後に競馬番組が徐々に整備され、グレード制が導入され、そのほとんどはせん馬の出走は可能となっていますが、上記の経緯は生かされ、そのトライアル(天皇賞トライアル的位置付けのレースはありません)についても、せん馬は出走することはできません。

Q.芝のレースがダートに変更されるときはどのような場合なのでしょうか。
A.規程により、ひどい雪や雨また凍結などで、予定の馬場(芝)では競走の安全や公正が確保できないと認められる時には、ダートに変更して施行されます。その際、各競馬場のダートコースの立地条件に応じ、あらかじめ決められた距離にシフトされて行われることとなります。例えば、東京競馬場では、1,600〜2,000m間の芝のレースはダートの1,600mに、同様に2,200m芝は2,100mダートで行われます。
またグレード競走については、馬場変更の場合、昭和61年以降、その格付けが除かれることとなっています。


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