Q.中山競馬場の｢中山｣っていったい何のことですか｡他の競馬場は都市か地域名だったりしていますが｡
A.中山競馬場の現在の住所は､千葉県船橋市古作1丁目となっていますが､競馬場が開設された昭和初期当時､附近は中山町の地名で､そこから由来した名称となっています｡競馬場近辺を走るJＲ総武線の｢下総中山駅｣は､かつて｢中山駅｣と呼ばれていたといいます｡

Q.ﾄﾚｾﾝには､2千頭もの馬がいると聞きますが､調教の順番はどのように決められているのでしょうか｡また馬場での混雑(乱)はないのですか｡
A.ごくおおまかに言えば､東西のﾄﾚｾﾝには､約2千頭の競走馬が､100余のきゅう舎にそれぞれが所属し､調教は普通､きゅう舎の調教ｽﾀｯﾌ(騎手､調教助手､攻馬手等)がｳｫｰﾐﾝｸﾞｱｯﾌﾟの後､調教馬場にてﾀﾞｸﾞ〜ｷｬﾝﾀｰ〜ｷﾞｬﾛｯﾌﾟを馬の状態に合せて行います｡美浦ﾄﾚｾﾝでは通常､2ヶ所の調教場に4つのﾀﾞｰﾄｺｰｽ､1つのｳｯﾄﾞﾁｯﾌﾟｺｰｽ､馬場内の角馬場の他､坂路ｺｰｽなどの施設が調教に使われますが､ﾚｰｽ出走間近の馬に対しては特にそのﾀｲﾑ､動きが注視されることとなります｡各きゅう舎はそれぞれ独自に所属馬の状態やﾚｰｽへの調整を考慮して､一頭毎に調教の時間､順番､内容などを割振り､調教ｽﾀｯﾌが1人当たり2〜7頭の調教に従事します｡このため､総体的には､調教は時間･場所(ｺｰｽ)とも分散し､混雑(乱)をまねくような集中化はほとんど見られません｡

Q.ｽﾀｰﾀｰになるには､どうすればよいのでしょうか｡
A.ｽﾀｰﾀｰは競馬開催日､通常3名の編成で臨み､関連部署との密接な連携､指揮の下に円滑で真正な発走業務に従事します｡その業務には､出走全馬の把握のほか､発馬機や関連機器の知識､また､事故(ﾌﾗｲﾝｸﾞ､ｹﾞｰﾄ内の事故､落鉄､放馬など)に対しても､的確な指示､処理能力が必要とされます｡このためｽﾀｰﾀｰの確保には､JRAの職員について､個人の経歴､職務歴､適性等と､ｽﾀｰﾀｰの必要人員(10〜11名)を勘案しながら､その育成を図ることとなりますが､候補対象としては､JRA入会後､10年以上の職歴を有する者が考慮されることとなります｡