競馬入門講座

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◇サラブレッドの血統 (2)

・芦毛馬の系統
 芦毛馬というのは、両親のどちらかが芦毛でなければ生まれてきません。ただし芦毛馬同士を交配したから必ず芦毛馬が生まれるというものでもありません。芦毛馬としてよく知られているものに、父仔3代で芦毛の天皇賞馬となったメジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンがいます。

・親譲りの血で走る
 サラブレッドが,両親からその個性や性格を受け継ぐのはわたしたち人間と同じことといえます。こうしたことから競走馬がデビューする新馬戦や、はじめての距離に挑むとき、両親の血統を探ることで距離などの適性を推測することができます。
 このほかにも両親の実績から早熟タイプか奥手タイプかなども推測することができます。また体型が父に似ているか母に似ているかということも、どんなタイプなのかということを判断する材料になります。

・母が同じなら兄弟馬
 サラブレッドは、たとえ父が同じでも母が違うと兄弟とはいいません。父馬は、毎年複数頭に種付けするので、産駒の能力や血統的な傾向をつかむことができます。しかし母馬は普通、年間に1頭の産駒しか送り出せません。つまり父が同じという馬はたくさんいるということになりますが、母が同じという馬は限られているのです。
 母馬は生涯を通じて10頭ぐらいの産駒しか産めないので、その血統的な傾向を知るためには、その母馬の父の特徴をとらえることが目安となります。父馬と母馬が同じ場合、これを全兄弟(全姉妹)といい、それぞれを全兄、全弟(全姉、全妹)と呼びます。最近では、1996年のエリザベス女王杯馬ダンスパートナーと菊花賞馬ダンスインザダークの2頭のG1ホースが父サンデーサイレンス、母ダンシングキイとまったく同じ配合の全姉弟でした。
 また、シャルードを父に持つビワハヤヒデと、ブライアンズタイムを父に持つナリタブライアンのように同じ母パシフィカスから生まれた場合、つまり父馬が違って、母馬が同じ場合、これを半兄弟(半姉妹)といい、それぞれ半兄、
半弟(半姉、半妹)と呼びます。

・三大始祖って?
 今、世界中で走っているサラブレッドの父の血統をたどっていくと、3頭の種牡馬にいきつきます。この3頭が「サラブレッドの三大始祖」といわれる「ダーレーアラビアン」「バイアリーターク」「ゴドルフィンアラビアン」です。
 このうちダーレーアラビアンは、現在もっとも繁栄している父系です。この系統は、5代目のエクリプスが20戦無敗という伝説の名馬で、種牡馬となってからも産駒が活躍し、大きな流れをつくりだしたことから、エクリプス系とも呼ばれています。
 ノーザンダンサー系など、世界中のサラブレッドのほとんどはこの系統です。父内国産馬の新しい種牡馬として、早々と3歳G1レースの優勝産駒を出しているメジロライアンも父系をたどればダーレーアラビアンにいきつきます。
 一方、バイアリータークの父系を現在に受け継ぐのがその25代目にあたるトウカイテイオーです。トウカイテイオーには、父シンボリルドルフを経て、バイアリータークにたどりつく世界でも数少ない系統を継承する使命があるのです。


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