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◇G1レース (1)

 競走馬たちは、G1(グレードワン)レースという頂点をめざして走っています。23レースあるG1およびJ・G1を頂点としたすべてのレースは、収得賞金額に基づいた能力別につくられ、それぞれ路線に分かれています。路線は年齢別、性別、距離別、芝・ダート別で構成されています。

 年齢別では、2歳馬だけ、3歳馬だけというように同じ世代の馬同士が競うレースと、3歳以上や4歳以上というように異なる世代の馬が覇を競うレースがあリます。前者のG1では日本ダービーなど、後者のG1では天皇賞(秋)などがあります。

 性別では、牡、牝がともに出走できるレースと、牝馬限定戦に分かれます。たとえば牝馬限定戦には3歳牝馬だけの桜花賞やオークス、秋華賞、また古馬牝馬も含めた牝馬日本一を決めるエリザベス女王杯などのG1があります。牡、牝がともに出走できるレースでは、性別による能力差から牝馬の負担重量が軽くなります。

 距離別では、一般に短距離・中距離・長距離の3種類に分かれます。馬にはそれぞれ適距離と呼ばれる得意な距離があります。もちろん短い距離から長い距離までこなす馬もいますが、多くの馬は適距離でこそ、その真価を発揮できるのです。短距離馬は、素晴らしいスピードと切れ味を、長距離馬はそのスタミナにものをいわせた息の長い未脚をそれぞれ武器としています。中距離馬は、両者の特性をかねそなえたタイプが多く、2000メートル前後の距離を得意とする馬です。

 競走馬は年齢別、性別、距離別などの要素から、それぞれに最も適した路線のレースに出走します。たとえば、春に皐月賞から日本ダービーをめざした3歳の牡馬には、秋には菊花賞と天皇賞(秋)のふたつの目標が考えられます。陣営が菊花賞の距離が長いと思えば古馬が相手でも適距離の天皇賞(秋)をめざしますが、逆に距離が長くても同じ3歳馬同士の方が勝つチャンスがあると判断した場合は菊花賞をめざします。こうして馬たちは自らの適性にあった路線を歩んでゆくのです。

 この他に外国産馬(外国で生まれて日本で調教されている馬)も参戦できる混合レースや、外国馬(外国で生まれて海外で調教されている馬)たちも出走できる国際レースなどがあります。


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