競馬を公正に、そして円滑に行うために、その運営は多くの人々によって成り立っています。まず、競馬場のコースは、いつもベストの状態を維持するよう整備されており、開催当日の朝には、馬場取締委員が馬場状態を調査します。また、出走馬については獣医委員が装鞍所で、馬体に異常がないかなどの検査を行います。
レースのスタートについては発走委員が担当します。また、レース中は、裁決室から裁決委員が、パトロールタワーからは走路監視委員が走行妨害の有無などをチェックしています。
走行妨害などがあった場合は、パトロールタワーから撮影されたビデオなどを参考に審議を行い、裁決委員が着順の変更などを決定します。騎手も、レース前日の出馬投票後、調整ルームでレースへ向けて心身の調整に入り、出走レースの前後には、所定の重量であるかどうかの検量を受けます。
さらにタイムの測定や投票、場内整理など、広い競馬場のあらゆるところで、さまざまな業務に携わる人々が、競馬を見守っています。
-調教-
東西のトレーニングセンター。
-出馬投票-
エントリーにより各レースの出走馬が決定します。
-輸送-
馬運車で競馬場に。
-前検量-
騎手もレース前に負担重量をチェックします。
-装鞍所-
馬体検査・馬体重測定後、鞍とゼッケンをつけます。
-パドック-
きゅう務員に引かれてファンの前にお目見え。
-本馬場入場-
各馬ウォーミングアップ。
-スタート-
スターターが旗を振って各馬ゲートイン、そして発走。
-レース-
裁決委員はレースを監視。パトロールタワーでは走路監視委員が各馬の位置取りや危険行為などをチェック。放送ブースではアナウンサーが実況中継。
-ゴール-
決勝審判委員が到達順位を判定。
-後検量-
入線順位が1位から7位までの騎手は前検量との負担重量の差をチェックされます。
-確定-
写真判定、失格・降着などの有無の判定を経てレースの着順確定。払戻しが行われます。
-口取り-
優勝馬は、ウイナーズサークルで関係者と記念撮影。特別レースでは表彰も行われます。
-競馬場で働く車たち-
(1)競走中に故障した馬を運ぶ馬運車。
(2)スターティングゲートを引っ張って移動させる発馬機牽引用トラクター。
(3)発走を行うスターターのスタンドカー。
(4)レースの合間にダートコースに水を撒く散水車。
(5)救急車。
(6)ダートコースをならすハローを掛けるウニモグです。
この他にもそれぞれの車の予備車や、たくさんの車両がスタンバイしています。